電験2種過去問【2015年電力管理 問1】
【発電機】大容量タービン発電機の冷却方式《記述問題》
大容量のタービン発電機に採用される冷却方式に関して、次の問に答えよ。
(1)水素冷却方式が採用される理由を水素ガスの特徴を挙げて述べよ。また、安全上留意すべき事項を述べよ。
(2)固定子水冷却方式が採用される理由を水の特徴を挙げて述べよ。
// google adsence用
電験、電気その他のことをアーカイブするブログ
2024年1月28日
大容量のタービン発電機に採用される冷却方式に関して、次の問に答えよ。
(1)水素冷却方式が採用される理由を水素ガスの特徴を挙げて述べよ。また、安全上留意すべき事項を述べよ。
(2)固定子水冷却方式が採用される理由を水の特徴を挙げて述べよ。
(1)水素冷却方式が採用される理由を水素ガスの特徴を挙げて述べよ。また、安全上留意すべき事項を述べよ。 空気と比較して水素ガスは密度が小さいため風損が小さく発電効率を向上させることができるほか、熱伝導率、比熱が大きいので冷却効果が高く、発電機の小型化を図ることができる。さらに、加圧して用いることにより、熱容量、熱伝導率が大きくなり、より大きな冷却能力を発揮できる。また、水素ガスは不活性であるため、絶縁物の劣化影響が少ない。以上のように、発電機の機械寸法の大幅な増大を抑えることができるなどの利点があるため、大容量のタービン発電機では、水素冷却方式が採用される。 (2)固定子水冷却方式が採用される理由を水の特徴を挙げて述べよ。 水は空気や水素と比較して熱容量、熱伝導率が大きく冷却効果が高いので、大容量のタービン発電機では、固定子(電機子巻線)水冷却方式が採用される。 なし解答と解説はこちら
解答
また、安全上留意すべき事項については以下のとおり。
火源があっても酸素がないと燃焼は起こらないが、水素と空気が混合した場合、ある水素濃度の範囲では爆発性になるので、これを防ぐため発電機内部の水素濃度をその範囲よりもある程度高く保つ必要がある。また、発電機内の水素が軸に沿って機外に漏れないようにする必要があり、軸受内部に油膜によるシール機構を施し、ガス漏れを防いでいる。解説
【直流機】直流他励電動機の制御《空所問題》 次の文章は、直流他励電動機の制御に ...
【変電所】変圧器の並行運転、変圧器の効率運転条件計算《計算問題》 図に示した変 ...
【変電所】ギャップレス避雷器の特徴と絶縁設計時の留意点《論説問題》 電力系統に ...
【電気回路】平衡三相交流負荷の電力《正誤問題》 Y結線の対称三相交流電源にY結 ...
【配電】地中配電系統の特徴《記述問題》 地中配電系統の特徴について、次の問に答 ...
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません