// google adsence用 電験3種過去問【2012年電力 問1】 | 電気主任技術者のいろは

電験3種過去問【2012年電力 問1】

2024年11月17日

【水力発電】水力発電の理論式《空所問題》

 次の文章は、水力発電の理論式に関する記述である。
 図に示すように,放水地点の水面を基準面とすれば,基準面から貯水池の静水面までの高さHg[m]を一般に  (ア)  という。また,水路や水圧管の壁と水との摩擦によるエネルギー損失に相当する高さhl[m]を  (イ)  という。さらに,Hgとhlの差H=Hg-hlを一般に  (ウ)  という。
 今,Q[m3/s]の水が水車に流れ込み,水車の効率をηwとすれば,水車出力Pw (エ)  になる。さらに,発電機の効率をηgとすれば,発電機出力Pは  (オ) になる。ただし,重力加速度は9.8m/s2とする。

 上記の記述中の空白箇所(ア)~(オ)に当てはまる組合せとして、正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

\(\small{\begin{array}{cccc} &(ア)&(イ)&(ウ)&(エ)&(オ)\\ \hline(1)&総落差&損失水頭&実効落差&9.8QHη_W×10^3[W]&9.8QHη_Wη_g×10^3[W]\\ \hline(2)&自然落差&位置水頭&有効落差&\frac{9.8QH}{η_W}×10^{-3}[kW]&\frac{9.8QHη_g}{η_W}×10^{-3}[kW]\\ \hline(3)&総落差&損失水頭&有効落差&9.8QHη_W×10^3[W]&9.8QHη_Wη_g×10^3[W]\\ \hline(4)&基準落差&圧力水頭&実効落差&9.8QHη_W[kW]&9.8QHη_Wη_g[kW]\\ \hline(5)&基準落差&速度水頭&有効落差&9.8QHη_W[kW]&9.8QHη_Wη_g[kW]\\ \hline\end{array}}\)
解答と解説はこちら

解答

(3)が正しい。

解説

電験3種過去問【2023年(下期)電力 問1】に全く同一の問題が出題されています。

 図に示すように,放水地点の水面を基準面とすれば,基準面から貯水池の静水面までの高さHg[m]を一般に (ア)総落差 という。また,水路や水圧管の壁と水との摩擦によるエネルギー損失に相当する高さhl[m]を(イ) 損失水頭という。さらに,Hgとhlの差H=Hg-hlを一般に (ウ)有効落差 という。
 今,Q[m3/s]の水が水車に流れ込み,水車の効率をηwとすれば,水車出力Pw(エ)9.8QHηW×103[W]になる。さらに,発電機の効率をηgとすれば,発電機出力Pは (オ)9.8QHηWηg×103[W]になる。ただし,重力加速度は9.8m/s2とする。

追加学習は水力発電の学習帳

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