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電験3種過去問【2017年法規 問10】

2022年4月24日

【電気事業法】再生可能エネルギー発電所等の建設に係る記述《空所問題》

 次のa、b、c及びdの文章は、再生可能エネルギー発電所等を計画し、建設する際に、公共の安全を確保し、環境の保全を図ることなどについての記述である。
 これらの文章の内容について
、「電気事業法」に基づき、適切なものと不適切なものの組合せとして、正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

  1.  太陽電池発電所を建設する場合、その出力規模によって設置者は工事計画の届出を行い、使用前自主検査を行うとともに、当該自主検査の実施に係る主務大臣が行う審査を受けなければならない。
  2.  風力発電所を建設する場合、その出力規模によって設置者は環境影響評価を行う必要がある。
  3.  小出力発電設備を有さない一般用電気工作物の設置者が、その構内に小出力発電設備となる水力発電設備を設置し、これを一般用電気工作物の電線路と電気的に接続して使用する場合、これらの電気工作物は自家用電気工作物となる。
  4.  66000Vの送電線路と連携するバイオマス発電所を建設する場合、電気主任技術者を選任しなければならない。

\(\small{\begin{array}{ccccc}
&a&b&c&d\\
\hline(1)&不適切&適切&適切&適切\\
\hline(2)&適切&不適切&適切&不適切\\
\hline(3)&適切&適切&不適切&不適切\\
\hline(4)&適切&適切&不適切&適切\\
\hline(5)&不適切&不適切&適切&不適切\\
\hline\end{array}}\)

解答と解説はこちら

解答 

(4)

解説

 

  1.  太陽電池発電所を建設する場合、その出力規模によって設置者は工事計画の届出を行い、使用前自主検査を行うとともに、当該自主検査の実施に係る主務大臣が行う審査を受けなければならない。正しい
    【電気事業法 第五十一条(使用前安全管理検査)】
  2.  風力発電所を建設する場合、その出力規模によって設置者は環境影響評価を行う必要がある。正しい
    【電気事業法 第四十七条(工事計画)】
  3.  小出力発電設備を有さない一般用電気工作物の設置者が、その構内に小出力発電設備となる水力発電設備を設置し、これを一般用電気工作物の電線路と電気的に接続して使用する場合、これらの電気工作物は(誤)自家用電気工作物⇒(正)一般用電気工作物となる。
    【電気事業法 第三十八条(電気工作物の定義)】
    【電気事業法施行規則 第四十八条(一般用電気工作物の範囲)】
    小出力発電設備は一般用電気工作物と定義されるものあり、これらの電気工作物は一般用電気工作物となる。
  4.  66000Vの送電線路と連携するバイオマス発電所を建設する場合、電気主任技術者を選任しなければならない。正しい
    【電気事業法 第三十八条(電気工作物の定義)】
    【電気事業法 第四十三条(主任技術者)】
    一般用電気工作物は600V以下であると定められているため、66000Vは事業用電気工作物であり、電気主任技術者を選任しなければならない。