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電験3種過去問【2022年(上期)電力 問8】

2024年1月16日

【送電】送電線路での抵抗による全電力損失《計算問題》

 受電端電圧が20kV の三相3線式の送電線路において、受電端での電力が2000kW ,力率が0.9(遅れ)である場合、この送電線路での抵抗による全電力損失の値[kW]として、最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
 ただし、送電線1線当たりの抵抗値は9Ωとし、線路のインダクタンスは無視するものとする。

\(\small{\begin{array}{cccc} &(1) 12.3 &(2) 37.0 &(3) 64.2 &(4) 90.0 &(5) 111 \\ \end{array}}\)
解答と解説はこちら

解答

(5)が正しい

解説

 受電端に流れる電流Iは

 \(\displaystyle I=\frac{P}{\sqrt3 V cos\theta}=\frac{2000\times10^3}{\sqrt3\times 20\times10^3 \times0.9}=64.15\)[A]

 送電線路での1相当たりの抵抗値をRとすると、3相送電線路での全電力損失の値\(P_L\)は

 \(\displaystyle P_L=3I^2 R=3\times64.15^2\times 0.9=111,111\)[W]

すなわち、全電力損失は111[kW]である。

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