電験1種過去問【2023年電力管理 問5】
【施設管理】分散型電源の連系電力と連系点電圧計算《計算問題》
図のように、抵抗RとリアクタンスXとをもつ電線路を介して分散型電源が無限大母線と連系して運転している。無限大母線の電圧の大きさをVS [kV] 、分散型電源の連系点電圧の大きさをV [kV] とする。分散型電源の出力が大きくなると、連系点が過電圧となる可能性があるため、保安確保の面から電圧管理が必要となる。VS [kV]を基準電圧、10 MV・A を基準容量としたとき、抵抗Rの値がr [p.u.] 、リアクタンスXの値がⅹ[p.u.] であった。次の問に答えよ。ただし、無限大母線電圧VS [kV] は、分散型電源の出力によらず、一定とする。
- 分散型電源が連系される前の連系点での短絡容量をp.u.の単位で求めよ。
- 連系点電圧V [kV] の単位法表示を v [p.u.] とする。無限大母線電圧に対する連系点電圧の位相差を無視できるならば、分散型電源の有効出力が p [p.u.] 、無効出力(発電機の遅れ側を正とする。)が q [p.u.] のとき、連系点電圧 v [p.u.] が次式で求められることを示せ。
\(v=1+r・p+x・q\)[p.u.]
ただし、rとqは小さいので、1に比べて小さなαに関する次の近似式を用いてもよい。
\(\sqrt{1+α}≈1+0.5α\) - 連系点電圧の上限値が 1.06 p.u. であるとする。r が 0.05 p.u.、x が 0.1 p.u. であるとき、力率1、有効電力 14 MW で運転する分散型電源が連系できるか否かを計算過程及び判断根拠とともに述べよ。
- 小問 3. において分散型電源の無効電力が – 2.0 Mvar のとき、連系できる最大有効電力[MW]を求めよ。
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