ニトリのダッチオーブン「ニトダチ」を時短でシーズニング
キャンプを始めたら、ダッチオーブンがほしくなるのがキャンパーの性です。でも初心者キャンパーに名門ダッチオーブンは敷居(お値段)が高い!そんな悩めるキャンパーに朗報です。「ニトスキ」で有名になったニトリのスキレット(鋳鉄のフライパン)ですが、実はダッチオーブンもラインナップしているのです。
今回はニトリのダッチオーブン、通称「ニトダチ」を入手し、急いでシーズニングしていく様子を紹介します。
「ニトダチ」を手に入れよう
「ニトダチ」には2種類の大きさ「19cm」と「24cm」が用意されています。店頭で現物を見比べて、「19cm」が使い勝手がよさそうですが、奥方の「家族全員の料理がつくれない!」の一言により「24cm」を購入する運びとなりました。
早速シーズニングをやってみよう
事前に、シーズニングのやり方は調査済みでした。もちろん注意点も理解していた…つもりでした。
主な手順は
- 洗剤で購入時の錆びどめ薬品を洗い流す
- 空焚きで水分をとばす
- くず野菜等を炒める(油を馴染ませる、鉄の臭みをとる)
- 水洗いする(以後洗剤は使わない、馴染んだ油が落ちてしまうから)
- 空焚きで水分をとばす
- 全体に油をぬる(保管のため)
主な注意点は
- 激熱になるので火傷に注意
- くず野菜炒めは水分の少ないものを使用する(水蒸気爆発が発生)
- 水かけはご法度(鋳鉄が割れる変形する)なので冷めるのをまつ
しかし、大きな誤算が。時間がない。ほかにもやらなければならないことが山ほどあり、いちいち冷めるのを待っていられない!
ということで、完全なる自己都合で最短シーズニングに挑戦する運びとなったわけです。これからたどる手順は危険ですので、真似してはいけません。やってみたいときは自己責任でくれぐれも火傷に気をつけていただきたい。
まずは開封の儀と観察
さび止め用薬品(油)をきれいに落とす
食器用洗剤をつかって、ごしごしさび止めの薬品をおとします。
水気をとばす
約10分間中火に掛けました。かなり鉄くさい匂いがします。確かにくず野菜炒めで鉄の臭みを抜かなければいけない理由がわかります。
くず野菜を炒める
サラダ油を2mmほどの厚さ敷きました。
ここで事故発生です。キャベツの外葉をちぎりながら投入する作戦でしたが…
キャベツ投入した瞬間水蒸気爆発発生!水分の多いキャベツをいれると油が激しくとんできます。あわてて蓋をしめる。
キャベツちぎりの段取りを完了してから、蓋のわずかな隙間から野菜を投入!
約10分間中火で炒めました、というか放置しました。
その後、「ニトダチ」内面にくず野菜を使って油をぬりぬり。そしてある程度冷めるまで待ちます。
いえ、待てません。
冷めるのを待つ間に、蓋と外側にオリーブオイルをヌリヌリ。
とっても熱いので真似しないように。
水洗いする
なべ底が指で一瞬触れるくらいまで冷ましました(100℃前後でしょうか?)。
油をのばしつつクズ野菜を除去します。
そして給湯器からお湯を注ぎ。
約10分弱のあいだ沸騰直前まで加熱しました。
空焚きで水分をとばす
お湯を捨てて、約10分空焚きしました。
全体に食用油をぬる
最後に保管のため、全体にオリーブオイルをぬり、余分なオイルはキッチンペーパーでふき取ります。
完成図
新聞紙に包んで保管です。
全工程所要1時間10分でした。
シーズニングとは?短時間シーズニングの反省
勢いで短時間シーズニングをやっちゃいましたが、よくよく調べると購入後初めてのシーズニングには3つのポイント、というか目的があるようです。
- 黒さびをつける
- 鉄の臭みをとる
- 油コーティング(炭化皮膜、油の重合)
1.黒さびをつける
一般的に錆びといわれるものは赤錆びで、鉄の腐食を伴います。一方600℃以上に加熱することで発生する黒さび(本当は青紫色らしい)は腐食性がなく安定しているため、赤錆の発生を防いでくれるそうです。
IHでそこまで空焚きするのは危険だし、全体を600℃に加熱することは不可能。したがって、今回のシーズニングでは黒錆びはできていないとおもいます。
2.鉄の臭みをとる
野菜くずを炒めて鉄の臭みをとることはOK。できたと思います。実際に鉄くささは無くなったように感じます。
3.油コーティング
これはなべ底面は十分に加熱され油が蒸発する白い煙も確認できていることから、なべ底面はできたのではないか?内面も野菜炒め時に高温になったと思われるため、OK?ふたやなべ外面はできてないのでは?
とにかく!最後にオリーブオイルをぬりまくったから錆びることはないでしょう!取り扱い説明書どおりにやったしね。
ニトダチを使ってみる
キャンプでニトダチを使用した記事です。
初めての料理はポトフ
2回目の使用はスペアリブロースト、残りソースで焼きそば
3回目はシチューを作りました
使用後は毎回、今回と同様に保管用に食用油塗布を行って、新聞紙にくるんで保管しています。今のところダッチオーブンに目立った錆び等は発生していません。
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