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電験3種過去問【2022年(上期)電力 問12】

2024年1月16日

【配電】配電線路の柱上変圧器《空所問題》

 次の文章は、配電線路に用いられる柱上変圧器に関する記述である。
 柱上に設置される変圧器としては、容量\(\fbox{(ア)}\)のものが多く使用されている。
 鉄心には、けい素鋼板が多く使用されているが、\(\fbox{(イ)}\)のために鉄心にアモルファス金属材料を用いた変圧器も使用されている。
 また、変圧器保護のために、\(\fbox{(ウ)}\)を柱上変圧器に内蔵したものも使用されている。
 三相3線式200Vに供給するときの結線には、Δ結線とV結線がある。V結線は単相変圧器2台によって構成できるため、Δ結線よりも変圧器の電柱への設置が簡素化できるが、同一容量の単相変圧器2台を使用して三相平衡負荷に供給している場合、同一容量の単相変圧器3台を使用したΔ結線と比較して、出力は\(\fbox{(エ)}\)倍となる。

 上記の記述中の空白箇所(ア)~(エ)に当てはまる組合せとして、正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

\(\small{\begin{array}{cccc} &(ア)&(イ)&(ウ)&(エ)\\ \hline(1)&10~100kV・A&小型化&漏電遮断器&\displaystyle\frac{1}{\sqrt3}\\ \hline(2)&10~30MV・A&低損失化&漏電遮断器&\displaystyle\frac{\sqrt3}{2}\\ \hline(3)&10~30MV・A&低損失化&避雷器&\displaystyle\frac{\sqrt3}{2}\\ \hline(4)&10~100kV・A&低損失化&避雷器&\displaystyle\frac{1}{\sqrt3}\\ \hline(5)&10~100kV・A&小型化&避雷器&\displaystyle\frac{\sqrt3}{2}\\ \hline\end{array}}\)
解答と解説はこちら

解答

(4)が正しい

解説

 柱上に設置される変圧器としては、容量\(\fbox{(ア)10~100kV・A}\)のものが多く使用されている。
 鉄心には、けい素鋼板が多く使用されているが、\(\fbox{(イ)低損失化}\)のために鉄心にアモルファス金属材料を用いた変圧器も使用されている。
 また、変圧器保護のために、\(\fbox{(ウ)避雷器}\)を柱上変圧器に内蔵したものも使用されている。
 三相3線式200Vに供給するときの結線には、Δ結線とV結線がある。V結線は単相変圧器2台によって構成できるため、Δ結線よりも変圧器の電柱への設置が簡素化できるが、同一容量の単相変圧器2台を使用して三相平衡負荷に供給している場合、同一容量の単相変圧器3台を使用したΔ結線と比較して、出力は\((エ)\displaystyle\frac{1}{\sqrt3}\)倍となる。

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