// google adsence用 電験2種過去問【2018年電力 問1】 | 電気主任技術者のいろは

電験2種過去問【2018年電力 問1】

2022年6月1日

【水力発電】水車に関する記述《空所問題》

 次の文章は、水車に関する記述である。文中の\(\fbox{空所欄}\)に当てはまる最も適切なものを解答群の中から選べ。
 ある有効落差、水口開度、吸出し高さにおいて\(\fbox{(1)}\)運転させたとき、回転速度は無制限に上昇せずに一定の速度に落ち着く。この速度を\(\fbox{(2)}\)速度という。水車の\(\fbox{(2)}\)速度は、\(\fbox{(3)}\)水車やフランシス水車では一般に最高落差時に最大となり、\(\fbox{(3)}\)水車の場合、定格回転速度の概ね\(\fbox{(4)}\)倍、フランシス水車の場合、定格速度の概ね1.6~2.2倍になる。
 また、揚水発電所で用いるフランシス形ポンプ水車は、ランナ径が水車専用機よりも\(\fbox{(5)}\)ため、ポンプ水車の\(\fbox{(2)}\)速度は水車専用機よりも低くなる。

[問1の解答群]

\(\small{\begin{array}{ccc}
(イ)&無拘束 &(ロ)&2.0~2.5&(ハ)&収束  \\
(ニ)&大きい &(ホ)&同期  &(ヘ)&小さい \\
(ト)&無負荷 &(チ)&調相  &(リ)&デリア \\
(ヌ)&1.5~2.0&(ル)&制限  &(ヲ)&定格  \\
(ワ)&2.5~3.0&(カ)&カプラン&(ヨ)&ペルトン\\
\end{array}}\)

解答と解説はこちら

解答

\(\small{\begin{array}{cc}
\hline(1)&(ト)&無負荷 \\
\hline(2)&(イ)&無拘束 \\
\hline(3)&(ヨ)&ペルトン\\
\hline(4)&(ヌ)&1.5~2.0\\
\hline(5)&(ニ)&大きい \\
\hline\end{array}}\)

解説

 ある有効落差、水口開度、吸出し高さにおいて\(\fbox{(ト)無負荷}\)運転させたとき、回転速度は無制限に上昇せずに一定の速度に落ち着く。この速度を\(\fbox{(イ)無拘束}\)速度という。水車の\(\fbox{(イ)無拘束}\)速度は、\(\fbox{(ヨ)ペルトン}\)水車やフランシス水車では一般に最高落差時に最大となり、\(\fbox{(ヨ)ペルトン}\)水車の場合、定格回転速度の概ね\(\fbox{(ヌ)1.5~2.0}\)倍、フランシス水車の場合、定格速度の概ね1.6~2.2倍になる。
 また、揚水発電所で用いるフランシス形ポンプ水車は、ランナ径が水車専用機よりも\(\fbox{(ニ)大きい}\)ため、ポンプ水車の\(\fbox{(イ)無拘束}\)速度は水車専用機よりも低くなる。