解答
(1)発電用風力設備は、公衆安全と電気保安の確保のために、設置時のみならず、巡視・点検等継続的に保守管理を行うことにより、運用中も「発電用風力設備に関する技術基準を定める省令」に適合するよう維持しなければならない。発電用風力設備において維持すべき重要な技術要件を二つ答えよ。
下記の内容から、二つの技術要件が記載されていればよい。
- 危険表示や接近する恐れがないような措置など取扱者以外の者に対する危険防止措置を維持する。
- 風車のハブ・ナセルの落下、ブレードの飛散などが発生しないように風車の構造上の安全を維持する。
- タワーの倒壊などが発生しないように風車を支持する工作物の構造上の安全を維持する。
- 過回転時や制御機能喪失時の自動停止等により風車の安全な状態を確保する。
- 雷撃防止措置等により風車の安全な状態を確保する。
- 圧油装置等の危険の防止を図る。
など
(2)風車が構造上安全であるために設計上考慮すべき風圧荷重を二つ答えよ。
- 突風や台風等の強風による風圧荷重のうち最大のもの
- 風速及び風向の時間的変化により生じる変動荷重
(3)避雷塔や避雷針を施設する方法以外に、雷撃からブレードを保護する措置を答えよ。
設置場所の落雷条件を考慮して、レセプターを風車へ取り付ける及び雷撃によって生じる電流を風車に損傷を与えることなく安全に地中に流すことができる引下げ導体等を施設する。
(4)風力発電設備内部を雷撃から保護するために等電位ボンディングという方法が採用されている。この保護の方法について答えよ。
風力発電設備内部の離れた導電性部分間を直接導体又はサージ保護装置で電気的に接続することで、その部分間に雷電流により発生する電位差を低減させて保護する。
解説
なし
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません