こどもとの話し方
かわいいこどもたち、でも時々(いえ、頻繁に)どうしようもないカンシャクを起こしたり言うことを聞かなくなったりしますよね。そんなときどのように対処または反応していますか?その結果こどもは落ち着き冷静に話を聞くようになるでしょうか、それとも更にひどくなりついには大人の権力を使ってこどもを押さえつける?
ここではこどもとの話し方スキルについて実例を交えながら紹介します。
こどもに共感する
食事中に2才の息子がテーブルに足を上げる悪ふざけをします。今まで何度も注意され「悪いこと」というのは本人も理解しています。わざとやって親の反応を見て楽しんでいるのです。
ママ「○○さん、ごはんのときにテーブルに足をあげてはいけません」
息子(笑いながら様子を伺う)
ママ「早くおろしてください」
息子「ダメよ~」(笑いながら)
ママ「悪い子にはごはんを食べさせません」
息子「イヤだ!」
ママ「早くおろして!」
息子「イヤイヤ!」
ママ「じゃあごはんはナイナイするね」(ごはんをとりあげる)
息子「ウワーン」(泣きはじめる)
〈以降何を言っても泣き止まない〉
ママ「分かったわ、大好きなアンパンマンのビデオ見ながらごはんを食べてもいいから」
息子(泣き止む)
この場合どうすればよかったでしょうか?共感する、褒めるというスキルを使って実際にこのような変化がおきました。
ママ「○○さんはテーブルに足をあげるのがとっても悪いことだってよーく分かっているよね?」(罪悪感があることに理解を示す)
「でも今とっても足をあげてみたい気分なんだよね?」(いたずら心に共感する)
息子「うん」
ママ「○○さんの気持ちはよくわかるよ、とっても足をあげてみたい気持ち」
「でも足をテーブルにあげるのはいけないことだから下ろしてほしいな」
息子(足を更にあげるそぶりをみせる)
ママ(すかさず)「わぁ、○○さんありがとう!本当は足をあげておきたいのにおろそうとしてくれてるんだね」
「△△ちゃん見てチョーダイ(周りにいる人でよい、いなければあとで誰かに伝えると言って褒める)○○さんが足をあげたいのに我慢して足をおろしてくれるって!」
息子(足をおろす)
ママ「とってもスゴいわ!足をあげてみたい気持ちを我慢できたのね。○○さんありがとう」
息子(にんまり)
言葉で表す
褒めるときに、実際に言葉で現すことが重要です。言葉で「上手、すごい」と言われても何ががなければ褒められているという気持ちにはならないのです。
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